親先生より、6月は「克(欲望などを抑える。困難を切り抜ける)」と、いただきました。
「克」について、大辞林では、動詞(タ)五段活用。「争って相手を負かす。競争して他のものをしのぐ。「大事な試合に…ツ。選挙で…ツ。多くは、克ツと書く。欲望などを抑える。誘惑に、・・・ツ。己に、…ツ。一方の力や傾向などが、他方より、強い、勝っている。能力を超えた負担を負っている。
お上人様がおっしゃっておられましたそうです。「いただくまいと思っても、授かるまいと思っても、『ありがとうございます。もったいのうございます』という、その気持ちがあったならば、必ず授けられる。いただくまいと思うても、いただかずにはおられんことになる。授かるまいと思うても授からずにはおられんと、…。
自分自身が助けられて、救われて生きていることに感謝の気持ちを持つことが一番大事であると、羨む、ねたむ、何になりましょう。自分の粗食に、自分の生かされている現在の境遇に、心からありがとうという感謝の念をもって精進努力するところにこそ、本当の財産もでき、本当の名誉も、家も、おのずから授かることができると…。今の自分をよく見つめて、そしてありがとうございますという感謝の念を持って生きていくこと、……今一番大事なことと思います。
苦しいとき、悲しいとき、つらいとき、感謝するのは難しいことかもしれませんが、しかし、他人と比べることをやめて今現在の境遇に生かされていることに感謝する。これが、宗祖お上人様の歩まれた道であったと、…。「宗祖覚恵上人様語録…心のともしび」より
(合掌)
(管理人)