去る日曜日、早朝の寒さが嘘のようで、全く寒さを感じさせない、暑いくらいのお彼岸の一日、春季彼岸永代経法要が厳修され、お参りさせていただきました。境内のお山の遠景は変わらぬもののつくしんぼがそっと顔を出し、梅は散り始める花模様、沈丁花が香りを撒き散らし、馬酔木の真っ白な花が咲き誇り、菜の花が春を伝えていました。
そんな境内では、既にお同行さまにて、幟、ふきながしなど諸準備万端整っていて、ご参拝の方々にはおおかたの春の良き日のお彼岸を全身にて感じ取られていたものと思われました。
法要にあたり、親先生のご法話を頂戴しました。お彼岸は、私たちの命を繋いでいただいたご先祖さまのご恩に報いることであると。ご先祖さまに報いご本尊さまにひとえにおすがりすることの大切さについて、あるお同行さまのご体験のお話しがありました。内容まではご披露できませんが、ご先祖さまを大切にしましょうとのお話であり、これぞ現世利益であろうと思ったものでした。親先生のお話しに涙されているお同行さまも大勢いらっしゃったことが忘れられません。
そんな親先生の3月のお言葉は、「道(どう)、(今、ここを大切に道を切り開く)」とあります。わたしの場合、長い人生の大半は中途半端に既に費やしてしまい、もはや道も消えつつあるのかもしれません。このブログもそうですが、この歳になってやっと写仏だの、写経だのと慌てる様を戒めたく思う一日でありました。
(合掌)
管理人