実りの秋

私事ながら此のところボランティア多忙で、やっと、お参りできました。お行の場である堂床山は紅葉の季節に衣替えを始めています。

1015doutokoyama

今日は、親先生もご不在でしたが、境内は、すっかり秋の気配で、柿の実が色づいていました。ご同行さまが枯葉を集めるなど熱心にお行されており、頭の下がる思いでした。

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花は、少くなくなりつつありますが、秋の花が一面咲いています。

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10月の親先生のおことばは、「明珠在賞(めいじゅざいしょう)」―探すことで磨かれる心の中の宝物―です。

明珠は、掌(たなごころ)にあるという禅語とのこと。弘法大師空海は、「般若心経秘鍵」にて、「それ、仏法遥かにあらず、心中にして即ち近し、真如外にあらず、身を捨てて何かを求めん」と説かれたと。また、道元禅師は、「極楽は、眉毛の上のつるしもの、あまりの近さに見つけざりけり」と詠まれたとのこと。

むかし、お釈迦様は、辻説法について批判されたとき、「説法は、皆さんの心を耕しているのです。」と、答えられたとか、親先生のご法話によって、心を豊かにさせていただいているものとして、改めて感謝する次第・・・。

日々、鋤や鍬を持って一生懸命に働くことで、掌の中に明珠が生まれてくるということ。こつこつと足元の幸せを積むことに努力したいものです。

合掌

(管理人)