春季彼岸永代経法要

快晴の一日でしたが、吹く風に冬の名残りを感じさせていました。それでも、陽だまりは暖かく、梅、蝋梅などに代わって、菜の花は勿論、雪ヤナギ、レンギョウ、椿などが目を楽しませてくれていました。

nanashi01 rengyou

永代経法要・百万遍供養は、本堂にて厳修されました。ご先祖様のご供養につとめさせていただきました。親先生は、ご法話のなかで、去る3月5日に落慶法要された「山之守護神堂」「淡島堂」の建立に触れられ、お同行様のご厚志によるものと強い思いを致されておられました。皆様のお心は少なからず法悦歓喜されておられるであろうと。これぞまさに現世利益であろうと。感謝。

hondoujyuzukuri

3月の親先生のおことばは、「同事(どうじ)」自他の隔たりをなくし、つながりの中で生きることと。道元禅師の著された「正法眼蔵」の「菩提薩埵四摂法(ぼたいさったししょうほう)の巻」に、菩薩は、人々を救済するために「布施・愛語・利行・同事」の四つを行うが、それは、私たちが行う修行でもあり、生き方でもあると。その中に「同事」があり、例えば、子供と話すときは、膝まづいて同じ目線にあわせ、分かり易く話すようにするなど、相手の立場に立った行いをすることであると。その積み重ねによって、人との良い関係を結ぶことで、多くの縁に気付くことであると。これも菩薩の行いのひとつであると。

suisen tsubaki

nanohanaohagi

そして、もう一つ、いつも大変美味しい「お斎」ですが、今日はお彼岸で、これもまた美味しい「おはぎ」が添えられてありました。いつも、お同行様の味付けに感心しながらいただきました。 おありがとうございます。 感謝申し上げます。

合掌

(管理人)

山之守護神堂・淡島堂 落慶法要

弥生3月、春うららかな佳い日でした。境内には、沈丁花の香りが満ち満ちて、心なごやかにしてくれていました。白梅,紅梅も咲き競うなかを参拝させていただきました。

nioitatsu01nioitatsu02

その昨日は、山之守護神堂、淡島堂の落慶法要が宗祖覚恵上人様ご恩日法要に先立って厳修されました。境内のお山の中腹に、檜の香りたつ御堂が輝いて見えました。

shugoshin01

山之守護神堂は、故、田平親先生が奥之院に参拝された折,身丈九尺、齢四百年の大蛇が現われ、「大師山の主である。仏の道へ供養してほしい」と、昭和27年12月27日開眼供養されたもの。更に翌年、身丈一丈五尺、齢六百年という大蛇が現われ、「矢滝の山の主である。妻同様に供養してほしい」といい、同年、7月21日石像を作り開眼供養したと。御堂については、昭和42年、大工棟梁の無報酬ご奉仕の志にて建設されたとのこと。

awashima01

また、淡島堂については、故、照春先生が大本山参詣の砌、淡島大明神より「そちらに座するぞ。御堂を温泉津は櫛島に向けて立てよ」との御垂示があり、昭和31年、急遽、櫛島の石にて石像を作り、御堂を建立されたとのこと。

今回の御堂は、これらの建替えが行われたものですが、原木や諸々の資機材の提供、索道建設、搬送、基礎、建設工事と、多くのお同行さまのご厚志によって完成されたとのこと。心より感謝させていただくものです。

合掌

(管理人)