台風が次々と来襲し長く鬱陶しい日が続きましたが、久し振りの抜けるような青空のもと、お参りさせていただきました。
澄み切った青空は秋晴れを想わせ、境内のお山もまた秋の気配でした。参道には、彼岸花がまるで暦が分っているかのような正確さであちこちと真っ赤に咲き誇っていました。真っ白いジンジャーも印象的でした。夏の名残の花たちもまだまだ元気でした。
今月の親先生からは、「三衣一鉢(さんねいっぱつ)」(一所不住・仏道修養)といただきました。お行させていただく上での心構えと。
お坊さまの修行には、三衣(お袈裟)と托鉢用の鉢があればよいとされたそうであります。お坊さまのお導きにより在家にありながら仏さまにおすがりさせていただくことのありがたさを噛みしめるところです。
「六波羅密経」には、仏門に入るには、素怛纜(そたらん:お経のこと)、毘奈耶(ひなーや:規律のこと)、阿達磨(あびだるま:対法論の書のこと)、般若波羅蜜多(はんにゃはらみった:智慧(経典)のこと)、そして、陀羅尼(だらに:密教経典)の五つの教えがあると(如来さまが)人々を教化されたと、あるそうです。
その内四つまでは、出家や高貴な人でないと受け入れられないものでしたが、陀羅尼の門は、仏教を誹謗し、重罪を犯したり、仏性のない凡夫でも済度されるものであり、発菩提心真言(おんぼうじしったぼだはだやみ)をとなえるとき、既にして、出家と同じ門の入り口にあると。
ひとえにおすがりし、親先生のお導きにより、一心に真言念誦させていただきつつ、在家ではあっても彼の門を目指すお同行さまに続きたいものと。そのためにも、日々清貧の心掛けを忘れぬようにしたいものです、
合掌
(管理人)