盂蘭盆施餓鬼法要・結願百万遍法要

昨日、台風12号が接近中の暑い中でしたが、盂蘭盆施餓鬼法要、そして結願百万遍法要が厳修されました。

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親先生の御法話は、「ご存じのことと思いすが…」と、前置きしてのこの盂蘭盆会、施餓鬼会についてのお話でした。

施餓鬼ですが、私たちが亡くなると、その生前の功徳によって、次の世界の六道(地獄(ジゴク)、餓鬼(ガキ)、畜生(チクショウ)、修羅(シュラ)、人(ニン)、天(テン)の6つの世界)に振り分けられるそうです。「餓鬼」は、生前、欲深く嫉妬深い人が落ちるところで、常に欲望の炎で身を焼き苦しむ地獄の世界のことです。施餓鬼とは、字の如く、餓鬼に施すこと、まず水や食べ物を供え、読経廻向することは勿論、普段から全ての生き物に食べ物を分け与えるという心掛け、そして全ての生き物に気配りする優しさが大切とのことです。

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 百万遍法要      お斎の準備

 

お盆とは、「盂蘭盆(ウラボン)」のことを言い、「ウランバーナ」というインドの古い言葉で、逆さずりにされた苦しい状態を言うそうです。お盆の始まりについて、「盂蘭盆経」には、次のように書かれているそうです。

お釈迦様の弟子に目連尊者(モクレンソンジャ)という人がいて、神通第一と言われるほど神通力の優れた人でした。目連が、その神通力を使って、亡くなった母親の様子を見ると、餓鬼道に落ちて、体は痩せこけ、腹だけが膨らみ、食べ物は口にいれようとすると燃え上がり、もがき苦しんでいたのでした。母親は、生前、息子のためにと、欲心を持ち、すべてを施すことをしなかったため、餓鬼道に落ちていたのでした。

目連は、お釈迦様に相談すると、「安居(アンゴ)で雨季の間集まって修行していた僧侶たちが雨期明け(7月15日)で出てくるので、みんなに供養しなさい。そうすると母親は救われる」と言われ、多くのお坊さんを供養したと。その結果、母親は、餓鬼道から救われ、極楽浄土に生きることが出来たそうです。この供養のことが、お盆のはじまりですと…。

私たちの祖先も、餓鬼道に落ちて苦しんでいるかも知れないと…、私たちは凡人であり、知らずして欲深い行いをして、結果、餓鬼道に落ちて苦しむと…。そうした人々のために、普段から、善行を積んで、仏様の慈愛によって、餓鬼道で苦しむ人々を極楽世界へ導いていただくことを施餓鬼と言うと。

普段から、食べ物を大切にし、他に施し、分け与えあっていくという施餓鬼供養の心を日頃から大切にしたいものです。

合掌

(管理人)

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御行の日

天候の怪しいなかではありましたが、御山の清掃をさせていただきました。

奥之院からの境内の清掃、案内板の整備など、暑い中、皆さまご苦労さまでした。

 

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お斎は、夏野菜のカレーなど、いつものことですが、大変美味しくいただきました。

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親先生の7月のお言葉は、「直指人心」(じきしにんしん)、外に目を向けず,あれこれ迷わず、自分の心を、よく見つめなさいと・・・。

禅の始祖、達磨大師は、「不立文字 教外別伝 直指人心 見性成仏」と説かれたそうです。

(不立文字)文字や言葉によるのではなく、お行の体験によって体得せよ、(教外別伝)教えるとは、心から心に伝わるものであり、(直指人心)外に惑わされず、よく自分の心を見つめなさい、(見性成仏)心をよく見つめれば、すべての人の中に仏があることに気付くものだと・・・。

まずは、修行、そして、直指自心・・・感謝して、頑張りたいものと・・・。

合掌

(管理人)