五月晴れのご恩日法要

今日は、月始めのご恩日法要、清々しい新緑が境内のお山いっぱいに広がり、お山がモコモコと盛り上がって見えるほどでした。

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お山の麓では、宗祖上人様の御像の傍などにシャクナゲが、六地蔵様周辺から本堂までのいちめんにツツジが咲き乱れ、会館にはアヤメなども咲いて、花々でいっぱいです。また、モミジの淡い新葉が美しい木の下には、岩海の巨岩のひとつの僅かな割れ目に根を張ってモミジの新しい苗木が育っていました。親先生には、ド根性モミジと見えたそうです。

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今月は親先生からは「清風(せいふう)(すがすがしい風をそれぞれの心から吹かせましょう)」といただきました。雲ひとつない、どこまでも青く、澄みきった、そんな心を受け取れたら、みんなが涙することであると。日頃より不足の心、おごりなど自己中心の思いはないか、自分の心を見つめ直して懺悔するだけでも、その心は晴れてくるのではないかと。懺悔し、感謝し、ご恩報謝に努めてこそ信心させていただく喜びが込みあげてくるのではないかと。

 

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ところで、「清風」については、中国の禅の高僧・虚堂和尚の詩があるそうです。

誰か知らん三隠寂寥の中

話に因って盟を尋い鷲峰に別れんとす

相い送って門に当たれば脩竹あり

君がために葉々清風を起こす

虚堂(きどう)和尚の住まう鷲峰庵に弟子などが訪ねて来た。天台山国清寺に三隠(寒山、拾得、豊干の禅者)を遠く尋ねると言う。別れ難く門に見送ると、脩竹の葉の一枚一枚がさらさらと音を立てて別れを惜しんだ。清風は、別れなどの清らかな心の様が良く現わされていると。

わたくしごとですが、現世利益を求めるばかりでなく、自分中心を改め懺悔し、反省し、仏様、お上人様、親先生様にすべてをおすがりできるよう少しづつ変れたらと思う今日でした。反省。

(合掌)

(管理人)