春一番の花粉の日

昨日、ボランティアの仕事(DAISY)が入ってきましたので、急遽、お参りさせていただくことにしましたが、境内のお山は山肌が見えない程の花粉の中にありました。覚悟を決めて今年の「おじひ」をいただいた白木のお不動様にもお参りさせていただきました。感謝です。境内では、案の定、梅、水仙は咲き誇っていましたが、沈丁花はこれからが楽しみの様子です。そして春の花の石楠花も立派な蕾をつけていました。昨日までの風雪がまるで嘘のような南西風の吹き荒れるお山です。

 

親先生より2月は、「喜心…喜びの心であり、相手に喜んでもらえること、また人の喜びを自分の喜びとするもの。」といただきました。 

「喜心」は、道元禅師の「典座教訓」の最後に、典座(料理を司る人)の心構えとして「三心」の考え方が記されていると…。その三心とは、「喜心」、「老心」、「大心」であり、このうち、「喜心」は、他人のために事を成し、その人が苦を離れて楽を得るのを見て、己の喜びとすることであると。料理を作る人であれば、相手の美味しく食べる様子を見て、「料理を作ってよかった」と感慨に浸ることもあるものの、それだけではないと…。

 

相手の反応に喜びを感じるだけがすべてではなく、己の心に不平不満が無く、自分の職責に対して十分に敬意を払い、日々のつとめに心から邁進していることがその前提となっているうえでのことでなければならないと。つまり、食事を作らせていただけることへの感謝の念を自己の喜びとしている…その喜びが「喜心」であると…。(精進料理考/ 吉村昇洋著より抜粋)

 

昨年来の新型コロナウイルス禍にあって、中断の止む無きとなったNHK大河ドラマもやっと最終回を迎え(2月7日)、旧正月(2月12日)も過ぎ、梅花の新春を迎えようとしています。そして、新たな年のおさづけは「初心正行(しょしんしょうぎょう)」といただいております。清水のお山に初めてお世話になった頃を思いおこし、省みて、幾多のご恩に感謝し、更にはこれからも学ばせていただきたいと願うものです。思えば、新春初護摩供祈願祭での今年のおみくじは「白木堂」でしたが、足腰の弱っているところには、全く有難いお慈悲であろうかと、嬉しく、これもまた感謝しております。奥之院まで登れていた頃があったのだということを思い出し、リハビリを兼ねてお参りさせていただくことを今年の目標にしたいものと改めて思う次第です。

新型コロナウイルス感染症は、いよいよ医療従事の方々へのワクチン接種が始まりましたが、副作用などの心配が少なく、コロナ禍の早期撲滅に繋がりますことを強く祈願するものです。そして、新薬や更なるワクチンの開発などに英知を集めて頑張って頂きたく願うものです。

(合掌)

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