北風に落葉舞う中のお参り

今年の秋は暖冬でしたが、それでも11月末ともなれば、北風の季節となった模様です。今日は朝から木枯らしが木々の色付きを吹き飛ばしに来ています。色付いた紅葉やイチョウも此度の寒気にて冬支度を終えるものと…。アミちゃん一家では、お母さん、叔母ちゃんを押しのけて元気に食事を争うチビちゃんたちが微笑ましいことでした。

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親先生には11月、「閑古錐(かんこすい) : 長い年月が生み出す円熟味」と頂戴しました。閑古錐とは、長年使われて先端が丸くなった古い錐(キリ)のことだそうで、禅では長年に亘り修行を積まれた方を閑古錐と言うそうです。 その閑古錐と呼ばれた人が白隠禅師の「毒語心経」に「徳雲の閑古錐、幾たびか妙峰頂を下る、他の痴聖人を雇って、雪を負うて井を共に埋む」とあり、徳雲比丘という高僧は雪を井戸に入れて埋めようとしたとあるそうです。雪は解けてしまうので途方もない愚行ということですが、その黙々と行う心に学ぶべきとのこと。

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閑古錐と呼ばれる高僧には及ばすとも、身の丈にあったできることがあるように思うものです。温暖化で災害が多発する中、黙々と気の遠くなるような作業を続けられるボランティアの方々にも感謝の思いがいっぱいですが、私たちも与えられた日々の生業の求められるままに未来に向かって黙々と進みたいものです。ご恩に報い感謝を忘れることなく…。

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(合掌)

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