久し振りのご恩日法要

先週の真夏の暑さが一転、清々しい五月晴れの一日でした。久し振りにご恩日のお参りが叶いましたことに感謝です。お山は若葉色に染まり、菖蒲やアヤメなど心を和ませてくれました。

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今回のお参りには、もうひとつ楽しみがありました。約1か月前に親先生から伺っていた石楠花満開の報せでした。それは突然の事故でお孫さんを無くされたお同行さまが孫の供養にと育てた石楠花の苗およそ50本を境内の山に植樹された平成15年から17回忌を迎える今年、その満開の花を見ることができたそうです。親先生は、その一帯を「光翔園」と名づけられ、境内のお山がご縁を結び紡いでゆくところであるとの想いを強くされたとのことでした。(写真は親先生撮影)

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今月の親先生からは、「三衣一鉢(さんねいっぱち):一所不住、仏道修行」といただいております。親先生からは良く出てくる『仏語』ですが、理由が分かりました。親先生の高野山での修行の折、「法式」という授業のなかで「三衣一鉢」の話があり、その先生は「ここにいる70名の中には、檀家信徒の多い寺や高級車を乗り回す者もいるが、それらはすべて仮のものであり、自分の私物というのは、『三衣一鉢』しかないのである!」…と、「このことを忘れるでない」とのお話しだったそうです。

親先生曰く、「30数年経って、同窓の人に話すと誰も覚えていない…。なぜかと思うに、これは私僧にのみの教えではなかったかと今にして気付くことでした」と…。因みに、この時の先生は、現在の高野山の管長さまになっていらっしゃるそうです。いつもの親先生の心温まるお話しに感謝 するものです。

(合唱)

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