冷たい雨の中 大勢のお同行様でした・・・新春初護摩

この前の日曜日、新春初護摩供祈願祭が厳修されました。あいにくの冷たい雨となりましたが、大勢のお同行様で驚きでした。今年は、遠方からの方や初めての方もお参りとのことで、親先生から初護摩供祈願祭の進行などについて特別の説明がありました。外は雨ながらお堂の中は熱気に包まれていました。

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親先生からは、ご法話をいただき、 感謝とは過去への徳行ではない、未来への徳行であり、明日の自分や身の回りを思うことであると…、苦しい、悲しい、辛いことに耐えて、一年、一月、一日、一瞬一瞬を大切にして、法悦にひたる…。また、新年は子(ね)年であるが、十二支の始まりの年、12年前からの間には、色々なことが起こっているはずであり、お寺とのご縁が生まれた人もあると思われますが、当山は、檀家を特定しない、広く開かれた寺院であり、何でも遠慮なく相談してほしいと…。また、親先生には 、正月5日に大本山に参拝され、その折の年頭「おさづけ」を紹介いただきました。それは「修養慣行(しゅうようかんこう)」であるとのこと。 (修養慣行とは) 「修養」とは、心を鍛え、すばらしい人格を作っていくことであると。お行の実践によって自分を厳しく見つめ直し、「私ほど浅ましい者はも一人としてほかにありません」と懺悔する心をいただくこと。身語正の修養は、まず、仏さまに向かう心作りからであると。そして、「慣行」とは、これらを常に行うことであると…。

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そしてまた、今月の親先生からは、「初心の人を軽んじない」といただきました。初心者といえども…と、読みましたが、近くは、能の世阿弥が「初心忘るべからず」と諭したとか…。出典は、「四十二章経(しじゅうにしょうきょう)」で中国後漢の迦葉摩謄(かしょうまとう)と竺法蘭(じくほうらん)が訳したもので、その菩薩修行の道には、二十の難事があると記されていると。①貧しくて施すことは難く、②慢心にして道を学ぶことは難く、③命を捨てて道を求めることは難く、④仏の在世に生を受けることは難く、⑤仏の教えを聞くことは難く、⑥色欲を耐え忍び諸欲を離れることは難く、⑦良いものを見て求めないことは難く、⑧権勢を持ちながら勢いをもって人に臨まないことは難く、⑨辱められて怒らないことは難く、⑩事が起きても無心であることは難く、⑪広く学び深く究めることは難く、⑫初心の人を軽んじないことは難く、⑬慢心を除くことは難く、⑭良い友を得ることは難く、⑮道を学んでさとりに入ることは難く、⑯外界の環境に動かされないことは難く、⑰相手の能力を知って教えを説くことは難く、⑱心をいつも平らかに保つことは難く、⑲是非をあげつらわないことは難く、⑳よい手段を学び知ることは難い。とあるそうです。すなわち、「⑫初心の人を軽んじないことは難く」とあり、難しいことのようです。 己の初心と言えば、お参りさせていただいたころのひたむき(?)な姿勢はどこかに行っていないか?。ブログで頭がデッカクなっていないかと、反省しきりです。 今年も、頑張りたいです。宜しくお願いします。

(合掌)

管理人 IMG_5864_04