秋空のご恩日法要

実りの秋となりました。境内のお山も少し黄色く色付いてきています。まだ、お猿さんはお山に食べ物があるようで、今のところ柿などの被害は無いそうです。柿の他にも色々と色付き始めていて秋がそこまで来ています。驚きは、アミさん一家の春に続く、五匹の家族の誕生でした。

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親先生には10月、「遠離(おんり)…ものを逆さに見たり、無いものを有るように見たりする、そんな見方から離れること」と頂戴しました。毎日戴いて口にする「般若心経」を思い出しますと、「・・・菩提薩埵。依般若波羅蜜多故。心無罣礙。無罣礙故。無有恐怖。遠離一切顛倒夢想。究竟涅槃。・・・」と続きます。要約すると、菩薩様は親様の知恵を完成されていて、それ故、その心にはこだわりがなく、こだわりがないので恐怖におびえることもない。物事を逆さに見たり、あらぬ妄想をいだくこともない、そこには、徹底した平安がある…と。(こだわりを捨てる・般若心経/ひろ さちや著より)

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先のひろ先生の書物の中に、問答が出てきます。小さな子に「あなたの命はだれのもの?」と聞くと、「ぼくのもの」と答える。「では、魚の命は?」と聞くと、「お金で買ったからぼくのもの」と答える。「では、お金で買えば人間を食べていいの?」というとだまってしまったそうです。私たちは親様から命を預からせていただいている。魚さんはその命を差し出してくれている(布施)のだから、魚さんにも、親様にも感謝していただくことだと…。さらには、生産される方、流通される方なども含めて、皆さんの力をかりて、生かされていることにあらためて感謝したいものです。

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(合掌)

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