雪の新春初護摩供祈願祭

 

この冬一番の冷え込みで境内は真白く雪化粧し、新年の張りつめた空気の中、新春初護摩供祈願祭が厳修されました。駐車場までの雪掻きなど準備に当たられたお同行さまにはいつものことながら感謝でいっぱいです。

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親先生よりのご法話の中では大本山・八坂管長先生の年頭おさづけが「信心徳積(しんじんせきとく)」とご披露されました。私たちに慈悲の手を差し伸べてくださるみ仏さまには、深いご恩をいただいております。そのご恩を思うとき、わが身の至らなさ、浅ましさを気づかされる毎日です。それは、懺悔しても懺悔し尽くし切れないものであり、そのご恩に報いるためにも、何か少しでも人様のためにさせていただきたい、ご奉仕させていただきたいという気持ちが湧き起こり、実践する姿であるとのことです。

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徳積みは、人知れず行う陰徳が最も格が高いとか、人様の邪魔をするような「不徳」には絶対手出ししないこと、不徳を避けることは「消極的な徳積み」であるとして、悪魔の囁きに注意が必要とか。また、世の中には「浄化」の考え方もあると、精神的、肉体的苦痛を耐え凌ぐなど修行積むと得られると考えられているようですが、それは素人には至難のこと、ご先祖様を含む罪穢の浄化につながるとは思いつゝも、親先生におすがりすることになりそうです。

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昔、インドの祇園精舎では、お釈迦さまに感謝を表すため、その路々に灯明を掲げる風習があったそうです。その町に貧しい老女が住んでいて、彼女も一生に一度は灯明を揚げてみたいと思い、食事にも事欠く生活から少しずつ貯えして、長年の夢であった灯明をともしました。しかし、その晩に限って風が強く、ほとんどの灯明が消えてしまいましたが、なぜか、その老女の灯明だけが消されることもなく、最後まで、路を照ら続けたとのこと。貧者の一灯というそうです。

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いま現在を受け入れて、少しずつ徳積みの努力をすれば、み仏さまも必ずやお力添えくださると信じて、まずは一日ずつ頑張りたいものです。今年のお行の場は「観音堂」といただきました。昨年から写仏の手習いで「聖観世音菩薩さま」をお手本とさせて戴いていましたのでうれしい限りでした。まずは感謝を忘れず僅かでもご恩に報いるべく、行させていただくこと、少しでも何かのお役に立てればと思うものです。

合掌

(管理人)

 

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